2026年4月15日
ブラウザゲーム市場の現状:2024〜2026年のトレンドと、今あえてブラウザゲームを作る理由
ブラウザゲームが全盛期だった頃の話
ブラウザゲームが一番盛り上がっていたのって、2000年代後半〜2010年代前半くらいだと思うんですよね。当時のブラウザゲームを支えていたのがFlashという技術です。ブラウザにプラグインを入れるとゲームやアニメーションがヌルヌル動いて、当時インターネットを使っていた人ならほぼ全員インストールしていたやつです。
Yahooゲームで麻雀したり、ハンゲームで友達と花札やったり。ブラウザを開いたらゲームが遊べる、それだけのことが普通にできる時代でした。インストール不要で、URLを教えるだけで友達と一緒に遊べる——今考えると、この手軽さって本質的に正しかったと思います。
スマホが全部持っていった
状況が変わったのは2010年代に入ってからです。スマートフォンが爆発的に普及して、ゲームの主戦場がアプリに移りました。App StoreやGoogle Playが生まれて、パズドラとかモンストとかが大ヒットして。「ゲーム=ダウンロードするもの」が常識になっていきます。
さらにとどめを刺したのが2020年末のFlash終了です。Adobeがサポートを打ち切って、ブラウザもFlashをブロックするようになりました。それまでFlashで動いていた無数のブラウザゲームが、ほぼ一夜にして動かなくなりました。Yahooゲームも2019年にサービス終了しています。
でもブラウザの強みって別になくなってなくない?
スマホアプリに奪われたのって「市場」であって、「ブラウザで遊ぶことの本質的な良さ」じゃないと思うんです。ブラウザゲームの強みってこの2つだと思っています。
- インストールしなくていいこと
- URLひとつで誰でも遊べること
友達を誘うとき、「このアプリダウンロードして」って言うの、実は結構ハードル高いんですよね。ストアを開いて、検索して、インストールして、アカウントを作って……これをやってくれる友達って意外と少ない笑。ブラウザゲームならURLを送るだけです。LINEやDiscordでURLを気軽に送り合えるのが当たり前になった今、むしろこの強みはより活きてくると感じています。
技術的な話もちょっとだけ
Flashが終わった後、HTML5とJavaScriptの進化で、Flashなしでもリッチなゲームがブラウザで動くようになりました。特にリアルタイム対戦の観点で大きかったのがWebSocketの普及です。WebSocketを使うとサーバーとブラウザがずっと繋がったまま双方向でデータを送り合えます。
Asobi Loungeで使っているColyseusというゲームサーバーもWebSocketベースで、将棋の一手が相手に届くラグはほぼゼロです。Flashが担っていたリアルタイム性は、今やブラウザの標準技術で全部できちゃいます。
DiscordとLINEのゲーム機能との違い
ブラウザゲームと似た文脈で最近よく見るのが、DiscordとLINEのゲーム機能です。友達がすでにいるプラットフォームでゲームができるので招待のハードルがめちゃくちゃ低くて、すごくよくできていると思います。
じゃあAsobi Loungeいらなくない?ってなるかというと、そうは思っていなくて。理由のひとつはゲームの種類の幅です。将棋・麻雀・バックギャモン・ポーカーを全部同じサイトで遊びたいとなったときに、組み込み型では対応しきれません。もうひとつはプラットフォームへの依存で、DiscordもLINEも使っていない人はそもそも遊べません。ブラウザゲームサイトはURLさえあれば誰でもアクセスできます。
2024〜2025年で一番大きな変化
AIアシスト開発です。GitHub Copilot・Claude・Cursor……これらのAIコーディングツールの登場で、個人開発者が一人で作れるソフトウェアの規模がえげつないくらい拡大しました。Asobi Loungeはまさにこれの恩恵をもろに受けているサービスです。自分はプログラミングを専門的に学んだわけじゃないですが、AIのサポートを借りながら38種類のリアルタイム対戦ゲームを動かすサービスを作ることができました。
じゃあなんで自分はブラウザゲームサイトを作ったの?
正直に言うと、一番の動機は「Yahooゲームみたいなのが今の時代にないな」という感覚でした。PCやスマホのブラウザを開いて、友達をサクッと招待して、将棋や麻雀を気軽に遊べる日本語サービスって見当たらない。「インストール不要・Googleアカウントだけ・完全無料で日本語で遊べるゲームサイト」を自分が欲しかった。だから作った。それだけといえばそれだけです笑。
ブラウザゲームが「古い」と思われている今、あえてここに飛び込むのには個人開発的なメリットもあります。市場が縮んでいる領域は大企業が参入しにくいので、個人開発サービスが生き残りやすい。そのあたりも計算の一つではありますw
← ブログ一覧へ戻る